• はじめに
  • 紙の基礎知識
  • 保護紙入門
  • 資料保存Q&A
  • 保存対策事例
  • ブログ
  • リンク
HOMEデジタルもんじょ箱紙の基礎知識>紙の特性 親水性

紙の基礎知識

紙の特性 親水性

>>印刷用PDFファイル

湿度と紙の伸縮―縦には伸びにくく横には伸びやすい―

紙を構成している植物繊維は親水性があり、湿度*が高くなると吸湿し膨張します。低くなると放湿し収縮します。紙の伸縮は、シートを構成している一本一本の繊維が伸縮するために起こります。繊維の縦(長さ)方向の伸縮はわずかで、横(太さ)方向の伸縮は20倍くらいになります。

*湿度:日常よく使われる「湿度」は「相対湿度」のことです。空気中の水蒸気量(g)を空気が含むことのできる水蒸気量で割った値(%RH)です。

湿度による影響―1枚の紙と重ねた紙の違い―

湿度変化による影響は、一枚の紙と重ねた紙では異なります。
一枚の紙の場合は、表面と裏面で含水率が変化すれば歪みが生じます。片面が乾燥もしくは加湿されるとカール(反り)が生じます。

 

一般的には、紙の縦方向を軸にしてカールが起こります(異方性紙のカールという)。
繊維の方向性が強くない紙の場合はカールが皿状に起こります(等方性紙のカールという)。


重ねた紙の場合は外周部近辺で含水率が変化し、内層部分はほとんど変化しません。高湿度環境では「波うち(ウェイビィエッジ)」という歪みが生じ、低湿度環境では「おちょこ(タイトエッジ)」という歪みが生じます。


吸放湿による影響を小さくするために

吸放湿による紙の変化は時間とともに減少し、湿潤・乾燥のくり返しを行うことで寸法の安定性が向上します。この作業を「シーズニング」と言います。製品の出荷前に紙の姿勢や寸法を安定させるために行います。

〒104-0028 東京都中央区八重洲2-4-1 ユニゾ八重洲ビル6階
TEL : 03-3273-8516 FAX : 03-3273-8518