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保護紙入門

中性紙だったら何でもよい?

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保護紙は対象資料にあわせた選択が必要です。

アルカリに弱いデリケートな資料には、酸もアルカリも含めない「ノンバッファ紙」をおすすめしています。 中性紙だったら何でもよい?ムービー
ボタンをクリックするとアニメーション(約30秒)が再生します。
ご覧いただくためにはFlash Playerが必要です。ダウンロードはこちらから。

アルカリに弱い資料とは

青焼き資料は、アルカリ性の高い物質に長期間ふれていると退色や変色(茶褐色になる)の可能性があります。

紙ベースでは、青焼き・ジアゾコピーなど。
写真類は、全般にアルカリを避けた方がよいが、特にダゲレオタイプ・ガラス原板・鶏卵紙(アルビューメン)・カラー写真は注意を要します。
テキスタイルは、シルク・ウール・染織品など。

 

ノンバッファ紙とは

製紙工程で、酸もアルカリも含めずにつくった紙を「ノンバッファ紙(pH7.0前後)」と呼んでいます。

資料保存に利用する保護紙は、「中性紙」ですがpHは7.0〜9.5までの中性から弱アルカリを示します。酸性物質に対してアルカリが緩衝材になるため「アルカリバッファ」と言います。 一方、アルカリに弱いデリケートな資料には、ノンバッファ紙をおすすめしています。

写真包材について

写真の包材にふさわしいのは、写真活性度試験(PAT= Photographic Activity Test)に適合したものです。
この試験は、包材が写真に与える影響を調べるものです。 包材には、紙や板紙、プラスチックなどがありますが、日本工業規格(JIS K7645)による紙製包材の要件は次の通りです。

・セルロースの含有率が高い(87%以上)。
・pH値が中性(7.0〜9.5)。
・還元可能な硫黄分が検出されない。
・リグニン、金属粒子、酸、過酸化物、ホルムアルデヒド、硫酸アルミニウムなどを含まない。

写真の収納方法について

写真は環境の影響を受けやすいので細心の取り扱いが必要です。もっとも注意すべきは、高温湿度、空気中の汚染ガス、光です。改善が難しい場合は、写真に直接接する保存容器、ファイル用品などを吟味する必要があります。

フィルム、プリントとも一般的にはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン製のファイルシート、あるいはスリーブに入れ、ポリプロピレン製のバインダーに綴じます。貴重なフィルムはさまざまな形態の中性紙のフォルダーに入れ、中性紙の保存箱に立てて収納します。プリントは同じ方法で寝かせて収納します。 特に注意する点は以下の通りです。

・ 塩化ビニールや酸性紙などでつくられた保存容器、ファイル用品は使わない。
・ 支持体がTAC(セルロース・トリアセテート)フィルムの場合は、自ら発生する酢酸の影響を避けるために低温保存に留意し、密閉状態にしないこと。
・ ガラス原板写真は、低温保存に留意し、重ねて保存しないこと。
・ カラー写真は白黒写真より劣化しやすいので、低温保存に留意しアルカリの強い保存容器は使用しないこと。
・ アルバムに貼られたプリントは無理に剥がしてはならない。貴重な写真であれば、隣接する台紙の影響を避けるために写真保存用の間紙をはさみ、アルバムは中性の薄葉紙に包んで中性紙の保存箱に水平に収納すること。

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