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保護紙入門

接するもので酸性化する?

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酸による害は、資料が接しているものからの移行(マイグレーション)によっても生じます。

資料が長期間接する場合には、マイグレーションによる汚染のおそれがないものを使用しなければなりません。具体例と対策についてご紹介します。 接するもので酸性化する?ムービー
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マイグレーションによる汚染例と対策

・マウンティング
版画・デッサンなど絵画作品をマウンティングする場合、マット用紙や台紙等の素材が強い酸性だったり、リグニンを多く含む低質の紙だと、接している紙に酸またはリグニンなどの分解物が徐々に移って着色汚染したり、劣化を引き起こします。

<対策方法>
マット紙や台紙に、弱アルカリ性の保護紙を用いてマウントします。
▲低質マット紙による汚染の例


・額装
額縁の裏板に合板などが使用されていると、強い酸性物質によって作品が劣化します。

<対策方法>
額縁の裏板と作品の間に、弱アルカリ性の紙や板紙を入れ緩衝材とします。

←額縁裏板の影響を部分的にのがれた例
作品留めが結果的に緩衝となり部分的変色をまぬがれている。


・書籍の間に低質の紙を入れ放置
書籍の間に、質の悪い紙を挟んで放置すると、その形に本文紙が着色汚染することがあります。

<対策方法>
資料は別置します。資料を群として管理する場合は、異なる種類の紙を保護紙で包装したり、封筒やフォルダーに入れるなど小分けにし、保存箱などに入れます。

アルカリバッファとは

保護紙は、酸に対する適度な緩衝材としてアルカリを含んでいます。アルカリバッファといい、保護紙自体の劣化を防ぐとともに、接する資料の酸を中和します。

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