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保存の仕方で差が出ます

写真は、100年以上前に出版された雑誌です。保存方法の違いで大きな差が出ます。

保存の仕方・写真1 保存の仕方・写真2
▲雑誌『国華』 明治32(1899)年刊行 特種製紙株式会社所蔵

左の雑誌は、桐箱に保管されていました。箱に入れることによって外気や光から遮断されていたため、表紙や本文用紙の状態は良好です。
右の雑誌は、箱には入っていませんでした。表紙や本文用紙の変色・退色、色移りや虫損などがみられます。
では、右の雑誌が劣化した要因は何でしょう?

紙の資料はさまざまな外的要因で劣化します

紙をベースにした絵画や写真などの作品・本・文書類などは、時間の経過とともに劣化します。劣化する要因を大きく分けると、作品・資料をとりまく環境が引き起こす「外的要因」と、紙そのものが引き起こす「内的要因」があります。劣化の外的要因にはどのようなものがあるでしょうか?

温度や湿度の変化 紙は温湿度の変化を受け劣化します。相対湿度が高いとカビや虫の温床になり、低いと水分が失われ紙自体がもろくなります。 急激な温湿度の変化を繰り返すことで、紙はいっそう劣化します。 光(可視光線・赤外線・紫外線)は、紙の劣化を促進し、紙やインキなどの変退色を引き起こします。
太陽光だけでなく、紫外線は蛍光灯、赤外線は白色灯からも発生します。
汚染ガス 長期間、汚染ガスが資料に触れていると、変色や劣化がおこります。
代表的なガスは、窒素酸化物やアンモニアガス、ホルムアルデヒドなどがあります。
カビ カビの胞子はいたるところに存在しています。高い温度や湿度、光や空気のよどみなど、条件が整えば発芽・成長・増殖し作品を汚染します。 紙の劣化要因 チリやホコリ 資料を汚染します。チリやホコリの多くは吸湿性があり、カビや虫の発生源にもなります。
虫や小動物 虫は紙や糊、皮や布などの有機物を餌とし、紙資料を傷めます。ネズミなどの小動物は資料を破壊してしまうことがあります。 人災 不注意な取扱いによる物理的ダメージや火災による焼失などがあります。
特に、火災は広範囲の資料に取り返しのつかない損傷を与え、消火による冠水という二次被害も想定されます。


天災 地震や洪水などの天災は、資料群に取り返しのつかない大きなダメージを与えます。
参考文献 『IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則』エドワード・P.アドコック編集 国立国会図書館訳(2003.7)

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